ふるさと納税で人気の返礼品だった山形県米沢市のパソコン返礼品が2019年09月02月から復活をしました。これは9月3日にでた国地方係争処理委員会が総務省に大阪府泉佐野市をふるさと納税対象外の自治体とした判断の見直しを求めたことによる影響と言えます。とはいえ、規制を受けていない山形県米沢市がパソコン返礼品を復活させたことはふるさと納税ファンとしては本当にうれしい状況となりました。
NEC Lavieの還元率や寄付金額を一挙公開 全3機種が返礼品に
今回山形県米沢市が返礼品として用意したパソコン返礼品は全部で5機種ですが、今回はその中からNEC Lavieシリーズを紹介します。規制前にはデスクトップパソコンも提供していた米沢市ですが、時代の流れか約3年が経過した現在、提供されているのはノートパソコンのみとなっています。また3割規制に合うように寄付金額が設定されているのでかつてほど寄付金額は安くないので注意が必要です。
提供されている機種と寄付金額と還元率一覧
- NEC LAVIE Direct NS 寄付金額:460,000円 還元率32%
- NEC LAVIE Direct NEXT 寄付金額:960,000円 還元率26%
- NEC LAVIE Direct PM 寄付金額:990,000円 還元率29%
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NEC LAVIE Direct NS 寄付金額:460,000円
今回Lavieシリーズの中で寄付金額がもっとも最安値で提供されているのがNEC LAVIE Direct NSです。注意事項がいくつかありますが、今回数量限定となっていますが、具体的な数量が何台なのか記載がされていないことです。つまり10台かもしれないですし、100台かもしれませんし、もしかすると総務省が何か見解を発表した時点ですぐに終了してしまうかもしれません。ただし、リスクを冒してまで復活したのですから、相当の寄付金額を見込んでいると思いますのでかなりの台数は用意していると思います。
提供されているのはおそらく2019年夏モデル
特にふるなびのページには特に記載がないのですが、NEC公式ページから確認すると提供されているのは2019年夏モデルです。理由はCPUが春モデルまではCPUがAMDが提供していましたが、2019年夏モデルからはインテルのCPUに変わっているためです。
還元率はどれぐらい?NEC公式ページで確認するのはかなり難しい
NEC公式ページでは最初に表示されているモデルからカスタマイズしていかないとふるさと納税返礼品で提供されているモデルとの価格比較と還元率を確認することができません。また今回はNEC公式ページではセール中立ったので還元率が若干、下振れしてきますのでその点も注意が必要です。
返礼品として選ぶのに迷わない主な仕様を徹底解説
まずはノートパソコンとして気になる性能面からみていきましょう。
基本的な性能
- プロセッサー:インテルPentiumGold 5405U プロセッサー (2.30GHz)
使われているPentiumはかつては最高性能でしたが2018年以降は廉価版としてのシリーズです。とはいいながら動画の視聴や文書作成などの作業であれば全く問題ないレベルのCPUです。後ろについているUなどのアルファベットはノートPC用の省電力モデルであることを表しています。インテルのCPUモデルのグレードはCore iシリーズ>Pentium>Celeronの順番です。 - メモリ:8GB (オンボード4GB + 4GB) デュアルチャネル対応
- HDD:1TB HDD
1TBの大容量なので画像の保存や動画の保存でもかなりの余裕があります。 - DVDスーパーマルチドライブ [DVD-R/+R 2層書込み]
意外に便利なのがDVDマルチドライブです。これがあるとDVDに落とした動画や写真を見ることもできますし、友達などにプレゼントすることもできます。
ハード面での基本仕様
- 15.6型ワイド スーパーシャインビューLED液晶 (1366×768ドット)
- WiFi(ワイヤレス通信)11ac(433Mbps)対応
ワイヤレスLAN (IEEE802.11ac/a/b/g/n) + Bluetooth - ボディカラー:カームホワイト
- 外部接続端子も充実
androidスマホに多く使われているUSB Type-Cの差し込み口が付いているのが大きな特徴です。
寄付金額:460,000円
提供自治体:山形県米沢市
NEC公式ホームページで比較した還元率は32%と高還元率
NEC公式ホームページで NEC LAVIE Direct NS (15.6型WXGA液晶搭載スタンダードスリムPC )はカスタマイズしないと同じ仕様になりません。同じ仕様にして価格を確認してみると税金込みで148,800円ですのでこの返礼品の還元率は32%と高還元率です。NECではセールをやっていたので、この価格はセール割引後の価格です。
NEC LAVIE Direct NEXT 寄付金額:960,000円
LAVIE Direct NEXTとNSとの違いは、NEXTはよりNSよりも高性能モデルということになります。CPUも第8世代と呼ばれるインテルのCore i シリーズの6コアを搭載したハイスペックモデルになります。高額な返礼品になりますが、その分性能が高くなっているのでここではNSとの違いに絞ってご紹介します。
基本的な性能
- 動作環境
プロセッサー インテルCorei7-8750H プロセッサー (2.20GHz)
第8世代と呼ばれる6コアの高スペックプロセッサーです。インテルのプロセッサーのブランドはCore iシリーズ>Pentium>Celeronの順番で性能が異なっています。Core iシリーズは最も高いブランドです。そのため起動も早く画像処理なども高画質の負荷の高い編集作業もサクサク進みます。 - メモリ
16GB (8GB×2) デュアルチャネル対応 大容量データも高速処理するDDR4メモリを搭載しているので高速のデータ転送が可能でインテルCorei7-8750Hの6コアの性能を最大限に引き出すことができます。 - ハイブリッドドライブシステム
HDD 約1TBに加え、高速かつ静音性に優れたSSD 約512GB(PCIe接続)を搭載、OSやアプリがSSDにインストールされているのですばやい起動が可能です。SSDはHDDに比べるとドライブとしては単価が高いのでこれが512GBあるのが高速起動などでストレスを感じません。 - DVD/CDドライブ
NSではDVDでしたがこちらはブルーレイディスクドライブ (DVDスーパーマルチドライブ機能付き)となっています。 - ディスプレイ
15.6型のワイドフラットスクリーンです。狭額縁のフレームが気になりにくいモデルです。高解像度フルHD液晶なので画像が動画編集でも高画質で編集が可能です。さらに広視野角のIPS液晶は斜めからの角度からも美しい映像が楽しめるので大勢で一緒に動画、画像などを見る場合や会議などで資料を一緒にみるときにも角度が気になりません。 - セキュリティ
指紋センサー搭載でセキュリティ面がNSよりも高くなっています。
寄付金額:960,000円
提供自治体:山形県米沢市
NEC公式ホームページで比較した還元率は26%と平均の還元率
NEC公式ホームページでNEC LAVIE Direct NEXT (15.6型フルHD液晶搭載ハイスペックノート)はカスタマイズしないと同じ仕様になりません。同じ仕様にして価格を確認してみると税金込みで253,800円ですのでこの返礼品の還元率は26%と平均の還元率です。NECではセールをやっていたので、この価格はセール割引後の価格です。
NEC LAVIE Direct PM 寄付金額:990,000円
13.3型のディスプレイを搭載した持ち運びに便利なノートパソコンです。持ち運びのできるモバイルPCの中ではかなりの高スペックの機種で、外出先で使うことをメインに様々な機能が取り入れられています。
基本的な仕様
- プロセッサー
インテル Core i7-8565U プロセッサー (1.80GHz) - メモリ
16GB (オンボード) - ドライブ
SSD1TBなので起動もファイルの読み込みも高速です。 - ディスプレイ
タッチパネル搭載なのでタブレットのような操作が可能です。ミーティングの場などで視覚的な操作が可能になり操作にもたつくことがありません。 - セキュリティ
指紋センサー搭載でセキュリティ面がNSよりも高くなっています。
外部接続端子が豊富なので、会議などのシーンで外部機器との接続に困ることがありません。
- USB Power Deliveryに対応したUSB 3.0 Type-Cコネクタ×1ポート(DCコネクタと共用)
- USB 3.1 Type-Cコネクタ×1ポート
- 電源オフ時でもスマホなどに充電できるパワーオフUSB充電機能*1付きUSB 3.1 Type-Aコネクタ×1ポート
- プロジェクターなどに出力できるHDMI端子×1
- microSDメモリーカードスロット
- オーディオ端子
寄付金額:990,000円
提供自治体:山形県米沢市
NEC公式ホームページで比較した還元率は29%と平均の還元率
NEC公式ホームページでNEC LAVIE Direct PM (13.3型フルHD液晶搭載プレミアムモバイルPC)はカスタマイズしないと同じ仕様になりません。同じ仕様にして価格を確認してみると税金込みで283,200円ですのでこの返礼品の還元率は29%と平均の還元率です。NECではセールをやっていたので、この価格はセール割引後の価格です。
公式ページで確認する
ふるさと納税に激震が走った4自治体対象外の総務省の対応
今回の山形県のパソコン返礼品の復活には6月1日より発足したふるさと納税の新しい規制が影響しています。高額な返礼品と3割上限規制を大きく超える返礼品を提供していた4自治体にふるさと納税制度からの除外を通告したのです。これにより以下の4自治体がふるさと納税の対象から外れることになりました。
- 静岡県小山町
- 大阪府泉佐野市
- 和歌山県高野町
- 佐賀県みやき町
これに反発したのが大阪府泉佐野市です。今回、国の第三者機関国地方係争処理委員会(係争委)が判断を再検討するよう総務相に勧告したことを受けて、山形県米沢市がパソコン返礼品を再度行うことを発表したのです。
今後のふるさと納税で注目されるのは、大阪府泉佐野市が再度ふるさと納税の対象自治体として戻ってくるかですが、今回の勧告によって、
総務相は勧告から30日以内に再検討の結果と理由を同市に伝える
必要が出てきました。除外の判断が覆らなければ大阪府泉佐野市は高裁に提訴することができます。